ガラスペンという筆記具、ご存知でしょうか?
繊細なガラスでできたペンなのですが、細いガラスの先にインクをつけて文字を書くという最初は緊張感のある筆記用具になります。
ガラスペンの概要
ガラスペンとは
ガラスペンは日本で開発された、つけペンの一種です。
ソフトクリームの表面みたいにペン先に溝が形成されています。ペン先をインクにつけると、この溝にインクが吸い上げられ保持されるため、書くことができます。
全てがガラスで構成されているもの、軸が竹製やセルロイド製のものやガラスのペン先のみ交換できるタイプもあります。
全てガラス製のガラスペンは、軸がガラス細工となっているものも多く、色・柄のバリエーションが多く、デザイン性が高く鑑賞しているだけでもキレイでうっとりしてしまうほど繊細な美しさがあります。
セルロイド製のガラスペンは万年筆のようにキャップが付いていたりと、見た目も似ています。
人気のモデルともなれば、抽選や数量限定で取り扱われています。
インクの詰まりを気にしなくて良いため、乾燥しやすいインクやラメの入ったインクを使うには、オススメです。
使い方
ガラスペンの使い方は、ペン先にインクをつけて、紙に書きます。書く度にペンを少しずつ回しながら、溝のインクをまんべんなく使うように書きます。
ペン先の溝に保持できる以上のインクをつけてしまうと、インクが流れ落ちてしまいますので、最初は少しずつつけることをオススメします。
インクは、万年筆用のインクが使用できます。
筆記速度にもよりますが、一回インクをつけると、ハガキ1枚分くらいの文字が書けるとされています。ゆっくり書くと、インクがどんどん乾いていくため、書ける量は少なくなります。
使い終わったら水でインクを落として保管します。使っているうちにインクが乾いてしまうこともありますが、水性のインクであれば水で洗浄できます。
お手入れ方法
使用後は水でインクを落とした後は、水分を拭き取ればOKです。
もしインクが乾いてしまい、水だけでは落とせない場合にもぬるま湯、歯ブラシや中性洗剤を使用して洗浄することもできます。
インクの詰まりを心配する必要がないことや、色を変えるときの洗浄については、万年筆よりも手軽です。
保管する場合には、ペン先を保護して収納します。私の場合は購入した時についている、ゴムチューブのようなカバーを装着しています。また、箱の中に動かないように固定して収納したりしています。
取扱の注意点
ガラスペンのペン先はとてもデリケートです。
インクボトルの縁で余分なインクを落とそうとして、ぶつけるとカケるおそれがあります。そのため、口が広いボトルを使うと安心して使用できます。
書くときはペンの溝に保持しているインクをまんべんなく使うために少しずつ回して書くようにすると常に一定のインクが供給されます。
ペン先の大きさや形状によってインクを保持できる量も変わりますし、字幅によって同じ量の文字・線を書いたとしても、インクの使用量は違ってきます。
以前、初めて買ったガラスペンは長期間使用せずに保管していた時に割れてしまったことがあります。
使おうと思って箱を開けてみたら、ペン先がポロッと取れていました。
特にぶつけたり、衝撃を与えたりはしていなかったと記憶していますが、地震とかはあったのかもしれません。
インクのボトルにぶつけたり、落下させての破損の方が明らかな自己責任として、諦めがついたように思いました。
ガラスペンはペン先と軸は別のガラスを接続しており弱い箇所なんだと思います。そのため、小さな衝撃で破損しやすくなります。
保有しているガラスペンをご紹介
今所有しているガラスペンをご紹介してみたいと思います。私はペンは太軸の方が持ちやすいのと、文字を書く際は太字の方が好みということもあり、太軸と太字を求めていろいろ探しています。
実際は、太字だと文字が潰れてしまい、書くのが難しいといった課題もあります。
ハリオサイエンス 毎日使いたいガラスペン(細字) ¥7,700(税込)
理化学器具などの耐熱ガラス製品のイメージのある、ハリオのガラスペンです。軸は短めでコンパクトなサイズになっています。
デザインもシンプルで透明な軸に、10本の溝のペン先です。ペン先は大きくありませんが字幅が細いので一度に多くの文字を書くことができます。
佐瀬工業所 竹軸ガラスペン(太字) ¥1,100(税込)
佐瀬工業所さんは明治時代に開発されたガラスペンの開発者の技術を受継いでいます。軸まで全てガラス製のガラスペンももちろん取り扱っていますが、私が購入したのは、竹軸のガラスペンです。
竹軸ガラスペンの一つの特徴は、価格です。アマゾンや楽天、Yahoo!では、割安なガラスペンが多くありますが、それらと同等のお値段で購入できます。
また、太字のガラスペンはあまり種類がないので、太字を選べるといったメリットもあります。私は太字のガラスペンが欲しくて、こちらを購入しました。
ペン先の溝は8本、ペン先の大きさは小さいです。太字ということもあり、書ける量は少なめになっています。
メーカー不明 ガラスペン(中字) ¥5,000くらいと記憶
大きな文房具屋さんで購入したガラスペンです。ちょっと良さげな箱に入れてもらいました。
こちらは現在保有しているガラスペンの中では一番古いペンです。
当時はシンプルなガラスペンはなんだか味気ない気がしていた反面、繊細なガラス細工がされているガラスペンは取り扱いに緊張してしまうので手が出ませんでした。
このペンはデザインがシンプルだけれども、色使いが気に入ったこともあり、購入しました。
こちらのペン先の溝は8本でした。
実際に書いた文字の違いはこちらの通りです。
インクは、濃淡かわかりやすいかと思い、セーラー シャーベットブルーを使用しました。
気になっているガラスペンメーカー 5選
最後に個人的に気になっているメーカーをご紹介します。どのメーカーさんも美しいガラスペンを製作しています。試したことはありませんが、レビューを見させてもらっている限り筆記具としての機能も優れているガラスペンと思います。
修理や調整の対応も行なっているメーカーさんですので、安心して使用できますね。
ご縁があれば我が家にもお迎えしたいです。
Kemmy’s Lab(ケミーズ ラボ)
Twitter → https://twitter.com/kemmys_labo
Instagram → https://www.instagram.com/kemmys_labo/
HASEガラス工房
哲蹉工房
まつぼっくり
川西硝子
いかがでしたでしょうか?気軽に使えるガラスペンも多くあります。
より色々な種類のインクを使えるガラスペン、ぜひお手にとってみてください。
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