万年筆はお使いでしょうか?
万年筆はペン自体に様々な価格帯、デザイン等といった特徴があり、選ぶのに迷ってしまうことが多いと思います。
そして、万年筆のインク選びもまた迷うことが多いのではないでしょうか?
ボトルとカートリッジのメリット・デメリットについてと、私自身のボトルインクの使用についてご紹介したいと思います。
ボトルとカートリッジ、使い方や好みで判断は分かれると思いますが、皆さんの万年筆インクの選び方の参考にしていただけたら幸いです。
ボトルインク
ボトルインクの特徴
まずはボトルインクから、メリットとデメリットを確認してみます。
ボトルインクのメリット
- 色の種類が豊富
- ボトルのデザインも楽しめる
- コスパが良い
万年筆のインクの色の種類は無限と言えるほど、様々なメーカーからインクが発表されています。ボトルインクには、ベーシックな色から蛍光色やラメの入った華やかな色まで、通常品、限定品も含めて数え切れないほどの種類があります。
また、こだわったデザインのボトルも多く、お店で並んでいるところを見るととても素敵です。
カートリッジインクよりも、容量あたりの価格が安いのもメリットの一つです。
ボトルインクのデメリット
- 吸引式またはコンバータ対応の万年筆が必要
- インクの補充・交換が手間
- 保管や持ち歩くのに不向き
では、反対にデメリットも確認してみます。
ボトルインクを万年筆で使う場合には、インクを吸引できる万年筆であること必要です。インクを補充する際に手間がかかることや、ボトルはある程度の容量が入っているので保管場所を確保することもデメリットになります。インクは紫外線に弱いので、できれば光の当たらない場所で保管し、3年以内を目安に使い切ることが推奨されています。
ボトルインクが向いている人
以上をふまえて、ボトルインクが向いている場合はこちらです。
- インク使用量が多い
- 使いたい色がボトルのラインナップしかない
- コスパを重視したい
- インクの補充はいつも決まった場所で行える
カートリッジインク
カートリッジインクの特徴
続いてカートリッジインクの特徴です。
カートリッジインクのメリット
- インクの補充が手軽
- 入門タイプの万年筆にはほぼ対応している
- 保管に場所をとらない、持ち歩きに便利
カートリッジインクのメリットは、簡単にインクの補充ができることでしょう。出先でインクが切れた時にもカートリッジはコンパクトなので、予備を持っていればすぐに補充が可能です。
入門タイプの万年筆の多くは、カートリッジインクに対応しています。
カートリッジインクのデメリット
- インクの色が限られている
- 万年筆・カートリッジのタイプで使えるインクが限られる
- コスパが悪い
カートリッジインクのデメリットの大部分は、使える色に制限があるということです。
カートリッジインクとして販売されている色は少なく、限定インクはまずありません。各社とも基本の色のみのラインナップとなります。また、ラメ入りのインクもカートリッジでは難しいでしょう。
さらに、カートリッジは各メーカーごとに独自の規格があり、それぞれの万年筆によって対応しているカートリッジでないと、使用することはできません。最も種類が多いと思われる、ヨーロッパ規格のカートリッジも使えない万年筆は多々あります。
カートリッジインクの使用が向いている人
以上から、カートリッジインクが向いている場合はこちらです。
- インクの補充に手間をかけたくない
- インクの色は基本の色を使う
- 出先でもインクの補充が行う
良くも悪くもカートリッジインクは手軽にインクを使えます。そのため、ある程度の制限があります。
ボトルインクの使用について
最後に私のボトルインクの使用について、ご紹介したいと思います。
私は万年筆のインクは、主にボトルインクを使用しています。そして青系の色が多いです。
学生時代からノートに黒色のペンが当たり前の感覚でいましたが、万年筆のインクの色は自由です。どんな色を使っても良いし、どんな色で書いても違和感がないことに衝撃を受けました。
カートリッジインクの手軽さはもちろんありますが、好きな色のインクを使いたいという気持ちが強いです。
ここで問題となるのは、使いきれないことや種類が増え過ぎてしまうといことです。これに対しての私のスタンスは、
使いきれなくても良い!
です。あまり大きな声では言えませんが、新しい色は次々に増えていきますし、好きな色はどんどん変わっていくので、テンションの上がるインクを使っていたいです。
また、完全に自己責任になりますが、カートリッジしか使えないペンにボトルのインクを補充して使用しています。
インクを使い切ったカートリッジを洗浄したら、化粧品の詰め替え用のシリンジを使ってボトルからカートリッジへインクを入れます。このカートリッジをペンにセットするとボトルのインクもカートリッジとして使用できます。カートリッジを本来のインクから詰め替えるのは、インク漏れ等のリスクもありますが、カートリッジしか使えない場合もあるので自己責任で使っています。
また、ボトルインクはガラスペン、つけペンがあればインクを手軽に使うことができます。
ボトルの方が広い範囲の使い方をカバーしたインクと言えると思います。
まずは購入した際にはカートリッジインクが付属していることが多いので、付属のカートリッジインクを使ってみて、どんな色のインクを入れるか考えてみるのもいいですね。
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