胃バリウム検査、皆さんは受けたことありますか?
バリウムを飲んで、ゲップを我慢しながら検査装置の手すりを必死に掴んで耐える。もし途中でゲップをしてしまったら、もう一度あの辛いものを飲まないといけない。。。と言った人から聞いた辛そうなイメージを持っていませんか?
私は毎年、職場で健康診断を受けさせてもらえるのですが、年齢を重ね今年から胃バリウム検査が増えました。
人生で初めての胃バリウム検査。。。
バリウムを飲むことが不安すぎるので、少しでも楽に乗り切りたい!ということで予習したこと&実践してきたことをご紹介したいと思います。
事前の不安点
まず、私の不安はこのような内容です。
- 検査中にゲップを我慢できるのか?
- バリウムを飲み込めるのか?
- 下剤はどれだけ効くのか?
- バリウムの排出にはどれくらいかかるのか?
検査中にゲップをしてしまうと、追加でバリウムを飲まないといけない
バリウムは不味くて飲み込むのに苦労した
検査後にバリウムが排出されないと、体内で固まってしまう
こんなことを事前に聞いていて不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、事前に検査について、調べてみました。
私が不安に思っていた内容は、勘違いしていた内容もあれば、対策できることも多いにあったことがわかりました。
バリウム検査の目的と流れ
胃バリウム検査とはどんな検査なのか、その目的と流れについて、調べてみました。
検査の目的
胃バリウム検査は、食道、胃、十二指腸の異変を確認するために、バリウムを使って連続的にX線を照射しながら行う検査ということです。
バリウムはX線を透過しないので、飲み込んだ時に食道が細くなっていないか、胃の粘膜の凹凸や炎症がないかを確認できます。
検査の流れ
検査の流れですが、前日からの準備、検査、バリウムの排出まで3〜4日かかります。
前日は夜9時までに夕食を済ませ、その後は水・お茶以外は飲食禁止です。また、前日からアルコールも禁止です。(8時までの場合もあるので検査の案内を確認しましょう。)
検査当日は、食事禁止、飲み物も禁止で検査に向かいます。ガムやタバコもダメとのことです。
検査の前であれば、少量の水を飲むことはOKとしている場合もありますし、服用している薬がある場合は、少量の水で飲みます。(こちらも検査施設により詳細は異なるので、案内を確認しましょう。)
検査台の前に来たら、発泡剤という粉を少量の水分で飲みます。この発泡剤を飲むとゲップが出やすくなるので、我慢します。
次に検査台の前でバリウムを一口、もう一口飲み込みます。その後残りのバリウムを飲み込みます。バリウムは200mlです。
その後、検査台が横になったら右側から3回転して胃の内壁にバリウムを付着させます。ここから、技師さんの指示に従って、右向いたり左向いたり、回ったりします。横になったまま検査台の頭側が下がったりします。
検査台から降りたら、下剤を渡されるので飲みます。
バリウムが排出されたら検査は終了です。バリウムの排出は翌日までかかりますので、検査当日もアルコールは禁止です。通常の便が出たらバリウムは完全に排出されたことになります。
検査は5分ほどで終了するとのことです。さらに発泡剤を飲む時間も入っているので、実際に検査台の上で検査しているのは3分程度になります。
よく聞くゲップを我慢する時間というのは、だいたい3分です。この時間を知って、私は少し気が楽になりました。
検査を受ける際のコツ
次に、検査を受ける際のコツについて確認していきます。
発泡剤の飲み方
まず、発泡剤についてです。
発泡剤を飲む目的は、胃を膨らませて胃の凹凸を確認しやすくするためです。発泡剤は粉末で水分に触れるとガスが発生します。そのため、飲み方を間違えると口から泡を吹いたようになってしまうようです。さらにごく少量の水分で飲まないといけないため、難しいです。
この発泡剤を飲むコツは、
発泡剤を舌の上に置く (できれば奥の方に)
そして、水分で飲む
です。できるだけ水分に触れないように飲みます。
そして、飲み込んだら胃の中で発泡するので、ゲップが出やすくなります。
バリウムの飲み方
発泡剤を飲んだら、次はバリウムです。
バリウムは200mlほどですが、比重が大きいのでずっしりと重いです。
まずは検出器の位置調整のため(?)に二口ほど飲みます。これは技師さんの指示に従いましょう。
そして、いよいよ全部飲みます。バリウムを飲むコツなんてあるのだろうかと思いますが、対策はこのようになります。
ごくごく一気に飲む。
視線は上にして、カップの中のバリウムは見ない。目もつぶらない。
どうでしょう。これだけで結構飲みやすく感じるみたいです。
飲み込む回数が減るように、一気に飲むことが大事です。また、バリウムを見てしまうと残りが気になってしまうので、やめましょう。目を閉じるとその他の感覚が敏感になるので、より鮮明にバリウムの舌触りを感じてしまうことになります。天井とか壁を見て飲みましょう。
ゲップを我慢する方法
最後は、ゲップを我慢する方法です。
検査台で転がったり、横を向いたり、体を傾けられたりとしている間、胃をしっかりと膨らませておくために、ゲップを我慢しないといけません。
ゲップは生理現象なため我慢するのは辛いですが、ゲップをしてしまうと胃がしぼんでしまうので、発泡剤を追加で飲まなくてはいけない場合もあります。
ゲップを我慢する方法は、以下の3つです。
鼻呼吸に専念する
顎を引いて下を向く
ゲップが出そうになったタイミングで生唾を飲み込む
こんなこと?と感じるかもしれませんが、効果あるようです。少しであれば、ゲップが出ても検査は続けられますが、できるだけ我慢しましょう。
胃バリウム検査 実践編
さて、以上を踏まえて実際に検査を受けてみました。
かなり身構えて検査に臨みました。一番最初に受ける検査と思っていたのに、中盤になってやっとバリウム検査が回ってきました。(喉渇いた。。。)
「腕時計は外して、ここに立って、これを飲んでください。」と発泡剤と水を渡されます。
飲むのが怖くて事前に2回も深呼吸したので、看護師さん苦笑いです。
ですが、事前に調べたコツの通り、舌の奥の方に発泡剤を入れ、飲み込みました。用意されてる水、少ない!けどなんとか飲めました。味は、もう覚えていませんが、無味だったような?
そして次はいよいよ、バリウムを渡されます。
「左手にバリウムを、右手にティッシュを持って、飲んだらティッシュで口を拭いてください。」
と言われ、言われた通り両手に持ち、スタンバイ!検出器が動いて位置を調整しているのが何かわかります。両手を胸の前でスタンバイしていると、「右手は下ろしてください」と。 はい、すみません。
「左斜め方向を向いて、一口飲んでください。」 ー ゴク。
「はい、もう一口飲んでください。」 ー ゴク。
「はい、では残り全部飲んでください。飲んだらティッシュで口元を拭いて横にカップを置いてください。」 ー ゴクゴク・・・。
上を見て、一気にゴクゴク飲み込む。これを意識して無心に飲む。初めての経験でしたが、割とスムーズに飲めたと思います。味は甘いですが、何の味かは良くわかりません。まずいと言うほどではないかと思いますし、これは体内に入れてはいけない物だ、という感じもしませんでした。
飲み終わると、すぐに検査台が動き始めます。そこから回ってとか体を横にしてとか、息を吸って止めてだとか、体勢について色んな指示が出されるので、頑張って動きます。
鼻呼吸を意識する暇もないほどです。鼻呼吸と下を向くことを実践しようとしたのですが、そんな余裕がありません。でも、ゲップ全然出そうにならなかったです。我慢するも何も、出る気配がありませんでした。
そんなこんなで、検査終了。ゲップ出て追加でバリウム飲む覚悟できたのにあっさり終わりました。
最後に、すぐに飲むようにと下剤を渡されて、検査は終了です。
バリウムを早くに排出するために、水分を多めに摂りお腹を動かすようにと言われました。
今回は、初めて下剤を飲むので、全ての健康診断が終わってから、服用することにしました。
私は胃腸が弱いので、効きすぎたら辛いと心配でした。
検査の帰り道でお腹が痛くなったらどうしよう。とか色々不安に思っていましたが、無事に帰宅でき、下剤の服用から2時間後には無事に排出が始まりました。夜までにはほぼ排出が済んだように思います。それでも水分は多めに摂って、アルコールは我慢。食事もモリモリ食べて翌日には普通の生活に戻れるようにと心がけました。
バリウムは排出するのに時間がかかると硬くなり排出しにくくなります。長時間放置すると、腸内で固まって、腸の炎症を起こしたりと危険です。下剤を飲んで早期に排出するようにします。
検査の翌日にはほぼ普通の便に戻り、これで胃バリウム検査完了です。
いかがでしたでしょうか?
不安に思っていた、ゲップの我慢も下剤の恐怖も、やってみたらなんて事はなかったです。
ゲップは検査が終わってしばらくしてから数回、帰宅後にも数回出ましたが、本当に拍子抜けするくらい出そうになるなんてことはありませんでした。
下剤もお腹が痛くなるようなこともなく、水分を多めに摂った以外は普通に過ごせました。
事前に調べておいたおかげでもありますが、思っていたよりも楽に乗り切ることができました。
もし、胃バリウム検査が苦手な方は、検査を受けるコツ、お試しください。
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