今回は万年筆に興味があるけど、普段文字を書かないし、買っても使わないと感じている方に向けて、普段の生活の中で万年筆を使う機会や私の実践している万年筆を使う機会について、ご紹介したいと思います。
まず、いつ使えばいいのか?という疑問については、日常生活に強制的に取り入れてしまいましょう。毎日使うためには、何を書けばいいのか?このように考えると、使う機会を作っていけると思います。
せっかく購入した大事なペンが書けなくなるなんて!と思えば、毎日何か書こうと思いますし、毎日書きたくなるような楽しい筆記具です。
万年筆は毎日使うことを推奨されている筆記具です。目安は1日1文字と言われていますが、毎日万年筆を使う場面ってある?という方にこちらをオススメしたいと思います。
- 日記をつける
- 手帳用にする
- メモ帳用にする
- 手書きツイートをする
- 絵を描く
- 仕事や勉強で使う
普段、紙の手帳やノートを使用している方は、比較的取り入れやすいと思います。
では、それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
日記をつける
1つ目は、日記をつけるです。
普段日記をつけている方にとっては、万年筆で書くだけです。
日記と聞くと、ハードルが高く感じるかもしれませんが、別に日記帳を用意する必要もないと思います。インクを弾かない紙があれば、書けます。
誰かに読んでもらうものでもないので、内容もめちゃくちゃでOKです。
私の場合は、仕事の愚痴だったり、自分の考えを整理するために日記を使っています。不満や反省点を書くことが多いです。自分の中に溜め込んでぐるぐる考えているよりも、人に話す方がスッキリするのと同じで、書くことで気分が落ち着きます。そんな内容なので、誰にも見せられません。
毎日書く時もあれば、休日や時間のあるタイミングで書く時期もあります。
手帳用にする
次に、手帳用のペンにする方法です。
最近はスマホのアプリを利用している方もいると思いますが、紙の手帳を使っている方にはこちらもオススメです。
日本語は画数が多いので、手帳の小さいスペースに書くのは難しいかもしれませんが、細い字幅のペンも多いのでお試しください。
基本的に、日本メーカーの万年筆は日本語を書くために作られていますので、細い線・細かい字が書けるペン先仕様になっています。逆に海外メーカーの万年筆は、アルファベット等を書く想定で作られているので、細かい文字を書くには不向きです。字幅については、一段階程度の差があると言われており、具体的には、国内メーカーのM(中字)が海外メーカーのF(細字)と同じくらいの字幅に設定されているようです。
お気に入りのペンを手帳と一緒にいつも持ち歩くのは、気分も上がりますし、取り入れやすいと思います。
メモ帳用にする
こちらは毎日使う機会がある方は少ないかもしれませんが、日々のメモや電話を取った時に使う方法です。
これもメモ機能はスマホを利用してしまう方は多いと思いますが、万年筆を使う方法として一部を切り替えてみるのは良いと思います。
電話を受けた時のメモなんかは、スマホよりも紙を使っていることもあると思いますので、まずは試してみてはいかがでしょうか?
普段のお買い物リストやネットで購入しようと思っているものについて、ついつい忘れがちになってしまう方は、紙に記録しておくことで、買い忘れ防止になると思います。
この書いたメモをどこかに忘れると、意味がなくなってしまうので、ここだけは注意が必要です。
手書きツイートをする
手書きツイート、みなさんご存知でしょうか?
SNSで「#手書きツイート」「#手書き」で検索するとたくさん投稿されています。
自分の好きなフレーズを書く、日記を書く等、みなさん様々です。絵を描いて投稿している方もいらっしゃいます。
何を書いてみたら良いのかわからない方は、お題を投稿しているアカウントがあるので、そちらのお題を書いてみるのはいかがでしょうか?
書いたら投稿して、他の方の書いた文字を見てみるのも楽しいと思います。他の方がどんなペン、インク、紙を使っているのか見られるのが、興味深いです。色々見て次に欲しいものが増えていくかもれません。
達筆な投稿ばかりをみると、自分の書いた文字が恥ずかしく思うこともありますが、万年筆で書いた文字は癖もイイ雰囲気を出してくれます。気にせず楽しんで公開していきましょう。
もちろん、書いたからといってSNSに投稿しなくても全く問題ありません。
絵を描く
こちらも手書きツイートの一部です。絵については、私はとても苦手なので、やったことはありませんが、SNSで見ているととても楽しそうです。
万年筆のインクは水性です。そのため、水で簡単ににじませることができます。この特徴を利用して、水を含ませた筆や水ペンで輪郭をぼかしたり、グラデーションをつけたりすることで、素敵な絵を書いている方がいらっしゃいます。
インクも1色でもいいし、万年筆のインクは色が豊富にあるので何色か使用してもいいし、自由に描けることが魅力です。
仕事や勉強で使う
最後に、仕事や勉強で使う方法です。
普段の仕事で万年筆を使用している方も見かける機会が増えました。仕事や勉強では文字を書く量も頻度も多いので、定期的に使うという点ではとても良い使い方です。
注意点として、万年筆のインクは退色しやすいものが多いです。長期保存が必要な書類やノートに使う場合には、退色しないインクの選定が必要です。
移動が多い方や、書く量が多い方は、インクの管理が難しい場合もあると思います。インク漏れ対策や予備のインクを持ち歩く等が必要になります。
私は、日記、メモ、手書きツイートさらに、仕事でも使っています。在宅勤務の日には仕事のメモはお気に入りの万年筆とインクを使っています。
万年筆は定期的に使わないと、ペン先でインクが固まってしまったり、不具合が発生してしまう、手間のかかる筆記具です。だからこそ手をかけて使う必要があり、愛着が湧く道具になっていくのだと思います。
ここでご紹介した日常生活へ取り入れる方法では、どうしても毎日使えないという方は、メンテナンスが簡単なペンやインクを選んでみてはいかがでしょうか?
ペンについては、使わなくてもインクが乾きにくい構造のキャップを搭載しているものもありますし、インクも乾燥で固まってしまい復活できないタイプのものは避ける等をすれば1週間に一度の使用でもトラブルは起きずに使い続けることは可能かなと思います。
※1週間というのは個人的な感覚です。あくまでもメーカーの推奨範囲外の使用は自己責任でお願いします。
万年筆に興味を持っている方の中には、日常的に書くことが多い方や手書きの文字に触れている方が多いのではないかと想像しています。または、文字を書く・絵や図を描くことが好きという方。中には自分の書く字にコンプレックスを持っている方もいるかもしれません。
万年筆を使うと字がキレイになるの?と聞かれることもありますが、キレイになるかはその人次第です。ただ、癖のある文字も万年筆で書くとインクの濃淡でなんかイイ感じに見えるという不思議があると思いますので、ぜひ一度使って見て欲しいです。
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